【Netflix】ハイパーハードボイルドグルメリポートの感想・あらすじ1【元人食い少年兵など】

映画

「リベリア共和国 元人食い少年兵の飯」デデン

開始早々、ご飯を食べながら見る番組じゃない事に気づくも時遅し。

続く「リベリア共和国に民間で旅行する日本人は限りなく0に近い」というテロップに(私の)緊張感が高まる中、撮影クルーは市場へ向かう。そこには日本からの支援品が並んでいた。

グルメリポート1 日本の支援物資横流し飯

酷いタイトルだよ~。笑いが止まらんわ。

「タダで送ってくれたものを転売してるんだ!」と明るく語る屋台のおじさん。

旦那さんをエボラ出血熱で亡くし、子供達を女で1つで育てる奥さんに
冒頭の市場で見つけた日本から横流しされたトウモロコシの粉を使った料理を作ってもらう。

ドロドロしたトウモロコシの粉に揚げた魚やトウガラシのソースを添えたグルメ。
1つの皿を家族皆でシェアして食べる。
コーンポタージュのような味らしい。

グルメリポート2 エボラ生存者飯

日本では全く馴染みのない病気・エボラ出血熱にかかり家族を全員無くした女性が登場。
後遺症で視力や聴覚に障害が残ってしまったようだ。

メニューはおくらとパイプフイッシュを煮込んだスープ。そこにご飯をぶち込み手で食べる。
パイプフィッシュって何だ?検索すると異様に細長いペット用の画像ばかり出てくる。

クルーが少女に尋ねる。
「エボラの後、何か変わった?」
変わらないよ。不幸なまま。生きていけるけど簡単じゃない

胸にガツーンと響く言葉だった。

グルメリポート3 元少女兵の娼婦飯

リベリア内戦の傷が色濃く残る街を現地のガイドに案内してもらう。
戦争では25万人が死に、軍は子供達を拉致&訓練し前線へ送りこんでいたのだ。

子供たちは辛い現実から目を逸らすためにクスリを常用し、
仮装をして戦っていたという…しかし極限状態に陥った彼らは敵軍の兵士を…食べたのだ。

ここでタイトルにもなっていたエピソードの少年兵たちが住んでいるという墓地へ向かう。
番組クルーが撮影してる事に気づいた少年たちはいきり立つ。カメラを取られ一発触発状態。

なんとか10分だけ撮影を許してもらう事に成功。
そこでは広大な土地に900人以上もの元少年兵が暮らしているという。

墓地の穴を寝床にし、人骨と共に寝ている元少年兵たち。
そんな男性だらけの中、クルーは一人の女性ラフテーを見つけ彼女の晩御飯を見せてもらう事に。
ラフテーは両親を失い11~13才まで少女兵として戦い、今は売春婦として働いているという。

ラフテーが男性を相手にしている間、外で待つクルー。
そうして彼女が手に入れたのは、200円。
そのお金で闇市で夕食を食べる。働いた得たお金と同額の夕食。

メニューはジャガイモの葉を煮たリベリアカレーとご飯。
とっても美味しそうに笑顔で食べるラフテー。
「一緒に食べない?」とクルーにも分けてくれる優しさに、自然と涙がこぼれてしまった。
大変な環境でも笑顔を忘れず、他人を気遣う彼女が素敵すぎて。

グルメリポート4 台湾マフィア組長たちの宴会飯

台湾で良くみかけるカジュアルな服装で、そこら辺を歩いてても気づかないような雰囲気の組長に密着。
肩に入ってる入れ墨は日本の名古屋で入れたという。

フカヒレが丸ごと入ったスープ、渡り蟹などに舌鼓をうつ組長に突然
「人殺したことあるんですか?」
ぶっ込む番組クルー。草。

それに対しての組長の答えは「ネットで調べてよ」
中国マフィアはよく残酷さで話題になるけど、台湾はどんな感じなんでしょう。
台湾ではキャバクラすら禁止されていて、クリーンなイメージがなんとなくある。

「ハイパーハードグルメリポート」はただのグルメ番組ではない


私たちが部屋の中に居たのでは知りようのない世界の片隅を、グルメを通して覗き見させてくれる、貴重なドキュメンタリー番組なのだ。
重くなりがちなテーマの時も、小藪さんの突っ込みがスパイスとなって良い感じに仕上がっている。

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オジサン
オジサン

人生について考えるきっかけになる本だわ~

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