【実話を元にした映画】黒人差別、KKK…ミシシッピー・バーニング あらすじ・感想【ブラック・ライヴズ・マター】

映画

市長・警察・裁判官、町全体が白人の味方!

暴行されようが、家を焼かれてもただ耐えて過ごすしかない、絶望。

あらすじ

1964年、ミシシッピー州の小さな町で3人の公民権運動家が姿を消した。FBI捜査官のウォードとアンダーソンが派遣されるが、彼らを待っていたのは敵意に満ちた町の人々だった。度重なる捜査妨害に遭いながらも、ふたりは事件の真相に迫るのだが…。

U-NEXTにて2021年6月30日 23:59まで配信

何も悪い事をしていなにのに、見た目だけで差別されゴミのように扱われる人生。
これがほんの数十年前の彼らの世界の常識だと思うと、怖くなりますね。

この頃と比べると表面上はマシになったとはいえ、アメリカでは現在進行形で「ブラック・ライヴズ・マター」が問題となっていますね。

映画の内容とはそれますが、個人的には登場人物の行動も興味深かったです。

ミシシッピ州出身の太ったベテランFBI捜査官アンダーソンと若くて優秀だが型にはまった上司ウォードの対比がとても面白いんです。

警戒している黒人に対してのアプローチ1つ取っても全然違うんですね。
「少し質問したい事がある」と直球なウォード。もちろん黒人は何も答えず逃げていきます。

一方アンダーソンは近くの花を摘んで、「こいつは何ていう花だね?」と黒人親子に尋ねます。
そうすると少し警戒を解き、花について話し出す親子。そこから少し別の情報を得る事ができるのです。

経験のなせるワザなのか、心理学に興味がある僕としてはそういった部分も面白く見る事が出来ましたね。

この映画が気に入った人におすすめの映画

同じくミシシッピ州を舞台にした人種差別を取り扱った映画「評決のとき」も気に入ると思います。

こちらはマシュー・マコノヒ―演じる若い白人弁護士が、黒人の男性を弁護する事で大変な事に巻き込まれていくという話なのですが、男性が何故罪に問われているのかというと、娘を白人の2人組に強姦されその報復をしたからなんです。…娘はたったの5才でした。

どちらの話にも共通しているのは、根深い差別と司法機関がまともに働いていない事。
映画終盤のマシューの演説は涙なしでは見れません。
僕はそのシーンを5回以上は見ました。本当におすすめの映画です。



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