あーあ、他人の心が読めればなぁ。
ムカつく上司を手の平の上でコロコロ転がしてやりたいし、可愛い女の子にモテたいなー。
そんなあなたにおすすめな本をこちら!
「全ての超常現象は科学で再現できる」と豪語するダレン・ブラウン著作
「メンタリズムの罠 TRICKS of the MIND」でございまーす。
イギリスでメンタリストと言えばそう、ダレン・ブラウンですね。
自称超能力者、有能占い師たちが必死に積み上げてきたものを
「こういうの全部トリックなんで。ついでにタネ明かしもしちゃいますねー」とブチ壊して恨みを買った人物でもあります。
日本ではメンタリストDaiGoさんが多大な影響を受けた人として知られています。
ちなみにこの本の翻訳者もDaiGoさんです。いやあ、多才ですねぇ。
この本では簡単なマジックのやり方から、記憶術。催眠術。
そして、皆さんが興味津々であろう、人が無意識にやっている行動から相手の心を読む方法。
など幅広くメンタリズムに関連する事を存分に堪能する事ができます。
中でも特に興味深かった箇所をいくつか紹介しましょう。
記憶術
人間が一度に記憶できるのは7個程度の情報量なんです。
例えば適当な数字の羅列を言われた場合、7つ目を超えると頭が混乱してしまうのです。
本の中で紹介する記憶法を使えば50個の単語を覚える事も可能になるというのです。
色々な記憶法が紹介されていますが、その中の1つを簡単に説明しますね。
その方法とは単語を映像でイメージし、次にくる単語と関連付けるというものです。
やり方としては
・絵柄は鮮明思い浮かべる。
・絵柄に対して感情も連動させる(猫の絵柄なら可愛いといった感じ)
・絵は特徴的な構図がいい。ただAとBが並んでいるといったものではなく、AがBで作られている。AがBを殴っている、AがBに埋め込まれているといった風に。
と、説明されてもさっぱり意味分からないぜ。という人がほとんどかと思います。
ご安心ください。
そこで単語と具体的にどういったイメージを思い浮かべればいいのか、詳しく20単語分書いてくれているので、本を見ながら簡単にチャレンジする事ができますよ。
記憶術以外にも自分をコントロールする方法として、頭の中でイメージトレーニングする方法も別の章で紹介されています。この本を真面目に実践すると脳が確実に活性化しそうです。
人間の無意識の行動を読む
無意識の行動に対する感性を磨く心構えとして、相手に対する先入観を捨てる事です。
自分の考えで上から目線で相手を判断しない事。人間なんて場所や相手によっていくらでも性格は変わるものなのだと認識しないとなりません。
よくある行動から心理を読み取る系の本では触れられる事はありませんが、大事なのは相手の普段の「状態」を把握する事なのです。
例えば鼻をかく=嘘をついてるサインというのは有名ですが、
その人は普段から鼻をよく掻いてる人だという可能性だってあるわけです。腕を組んだのはただ寒かっただけで防衛反応じゃあないかもしれません。
その上で人間が嘘をついている時に観察するべき個所、顔・手・足・まばたきや
話し方、声音など色々と注目すべきポイントを教えてくれます。
ダレン・ブラウンのメンタリズムを動画で見る
Netflixでもダレン・ブラウンの動画が配信されていました。
ダレン・ブラウン「サクリファイス」という番組です。
人種差別的な考えを持った男性をヒーローに変える事は可能か!?という試みの内容です。
暗示をかける段階で、男性の手に針をブッ刺して痛みを感じるか試したり、やり放題な感じはさすが海外番組。
そうして個人的に一番の見どころはあんなにメキシコ人を差別していた男性が、実際のDNA検査の結果、自分にもメキシコの血が流れているという知った後の変わりようです。
どんなに嫌っていようとも、自分もその一部だと知ると急に愛着が生まれる心理はすごく興味深いです。
日本だと韓国や中国が嫌いな人が多い印象ですが、DNA検査をしたら、そういう人たちが減る可能性があるかもしれませんね。
コールドリーディング
最後の章では占い師や霊能者が使うテクニック「コールドリーディング」の実例を交えて紹介しています。
初めに紹介されるのは、ダレンの友人の話で、親指に怪我をしていた彼が母親に会いに行った時の興味深いストーリーです。母親はレイキ(人気のヒーリング)を習っており、友人にレイキ診断をしたのです。すると怪我について何も話していないのにも関わらず、見事に友人の怪我を見抜いたというものです。
この話にはどういった可能性があるのか、ダレンが解剖していきます。
1番面白かったのは、ダレンのマインドリーディング実験です。
被験者は無記名で誕生日を記載し、普段よく使ってるものを一緒に封筒に入れる。
それをダレンがリーディングして、結果を封筒に入れて渡すというもの。
イギリスだけでなくアメリカやスペインでも実験し、かなりの人が当たっている、中には自分の日記を読まれたとまで感じた人もいたぐらいでした。
しかしこの実験、タネ明かしをすると、被験者に渡した結果は「全て同じ」
そう、誰にでも当てはまるような事を書いただけだったのです。
内容が気になる方は是非手に取ってみてくださいね。
この章だけでも充分読み応えがあり、1冊別に出版して欲しいくらいです。
何でもないことを話術とテクニックで素晴らしい奇跡のように魅せる。
ああ…メンタリズムへの興味がますます深くなってしまったよ。
とりあえず、モテそうなんでマジック覚えまーす!